トラリピをはじめる前に 【為替相場の特性と個人投資家の特権を理解】

トラリピをはじめる前に

為替相場は『レンジ相場』になりやすい

そもそも外国為替とは?

外国相場とは、2つの国の通貨を交換することです。そのレートには、各国の経済情勢、政策金利、政治といったさまざまな要素が影響しています。

為替相場の動き方を日本とアメリカの事例でみていきましょう。

教科書どおりで言えば、日本で金融緩和が行われると円の価値が下がり、相対的にアメリカドルは高くなります。これを円安・ドル高という表現を耳にされたこともあるのではないでしょうか。

円安は円の価値がさがることですよね。そうなれば、アメリカから入ってくる輸入品は高くなります。そうなれば、輸入品は減少傾向となります。

逆に、日本からのアメリカへの輸出品はいわばバーゲンセール状態なので輸出量が増えます。輸出企業が多いと言われている日本企業では売り上げが良くなり潤います。

そうなると、為替相場でも次第に円の価値が見直されて、円高・ドル安に変わります。

円高・ドル安になれば、今度はアメリカ側で輸入減、輸出増となり、米ドルが見直され、円安・ドル高となります。

ここまでは分かりますよね。そうなると、為替相場は国と国との力関係をもとに、日々行ったり来たりを繰り返しているのです。株と異なり一本調子に強くあり続けることがないのです。

為替市場はレンジを形成されやすいのです。

レンジ相場とはおおむね一定の値幅間で価格が行ったり来たり繰り返す状態で、長期的にレンジ相場をつくり安いのです。

ですから、プロの投資家でない人も、数年の範囲のどこかで収まっている値幅を見ることはさほど難しくないと思います。

過去のチャートを参考に! 『レンジ相場の変動幅』は近年小さくなっています

ここで実際のチャートを見てみましょう。 下図に示したのは米ドル/円 月足チャートです。過去1980年代から現在2020年代までを表示させています。

このチャートを見て分かる通り、米ドル/円のレンジ相場の値幅は、1980年代が約158円、1990年代が約80円、2000年代が約50円と、次第にレンジ幅が小さくなっています。 レンジ相場の値幅が小さくなれば、資金の差による投資家の優劣が付きにくくなると考えられますよね。為替はレンジ相場の特性を生かした収益が可能であると僕は考えています。

レンジ範囲が分かっていても目先の値動きは分からない、だから感情が邪魔をする

レンジ範囲をある程度予想がつくことは分かって頂けたかと思います。しかし、今のチャートの値動きがどのようになるかは予想がつかみにくいです。

このつかみにくいことは、レンジ内でもいつ最高値(天井とも表現することも)になるか、いつ最安値(大底とも表現することも)になるかは、確実ななことは誰も分かりませんよね。

仮にレンジ底値で買えたて、そこから一気にレンジ上限まで達して、決済(売ろう)しよう!と考えていても、もしからしたら上昇の勢いがあるので、まだ上がる!かもと考えてしまいそのままポジション保有したとします。

けれどもそこからまた一気に下がることもしばしば。単純な、『底値で買って、上限で売る!』がどうしてもできない。感情が邪魔をしてしまう。

これに対応するのが、指値中心のトレードをこころがけること。感情取引になりそうな成行注文は排除するためには、指値注文が計画的なトレードを行える最適な方法だと考えています。

個人投資家の特権を利用する

個人投資家の特権は、それは利益を出すには無期限であること。これってFXを資産運用する良い考えだと確信しています。

為替市場には個人やプロの投資かなどさまざまな人が、同じ相場で取引しています。

個人の運用であれば一般的に『いくら』だけですが、プロであれば、『いつ』『いくら』といった期限が設定されています。プロはある一定期間(例えば、決算月など)で成果を出さなければなりません。

期限があれば、『いつ』を予想しなければいけないので、さらの為替相場の予想を難しくさせるのではないかと。

こうした『いつ』がない個人には、決算などをもてけられない無期限の取引が行える特権なので、焦らず値動きを待つことで長期的な収益を追求することができます。

為替相場のレンジの特性と個人投資家の無期限の特権を利用して、お金を稼ぐ目的と目標を考えていましょう。

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