投資を始めたいけど何から始めたらわからない方へ。
僕は投資に全く興味がなかったです。というか投資をしたら損するのではないか、だからそのまま貯金で良いと考えていました。ある日、銀行へ預けている貯金での利子がたった数円であり、銀行だけに頼るのは良くないと思い、投資を考えました。けれども何をして良いかわかりませんでした。そんな時に出会ったのがこの本でした。
元財務官僚で日本最大級資産運用サービスを提供している柴山CEOの著作【元財務官僚が5つの失敗してたどり着いたこれからの投資の思考法】です。
この本は、今まで投資に対する偏見を持っていた僕の思考を変える、投資へと行動を移すきっかけとなりました。それがこの著書で強く推奨されている『長期・積立・分散投資』です
僕なりのこの本の要約をさせて頂きます。この本は、僕の個人的な観点で2つの見方をいたします。
本記事ではその2として将来に向けた正しい資産運用の考え方について要約します。
今の日本の働く世代が考えなければならいなトピックの一つがとなっているのが資産形成です。老後の資金不足の原因が話題となりましたね。
- 退職金の減少
- 年金支給の減少
- 平均寿命が伸びている
特に経済産業省では退職金の平均額は年2.5%のペースで減少との試算をしています。
そこで資産形成するためには、本著書の知っておきたい2つの知識を実践していくことをオススメします。
- 正しく運用するための6つのステップ
- 最適なポートフォリオ
1. 正しく資産運用するための6つのステップ
ステップ1:資産運用の目標を立てる
目標を立てることで具体的なプランを考えることができる。意外と思われるかもしれませんが、スポーツとか習い事とかと同様で、成果があがらず挫折するような場面でも目標を思い出し、諦めず続けることができるようになる。また自分の必要資金と照らし合わせて目標を明確に設定すれば、それと合わせたリスク試算をすることで、戦略を考えることができます。
ステップ2: 最適なポートフォリオ(資産の配分)を作る
具体的な事例では世界最大規模のノルウェー政府年金基金の資産配分は株式66%、債券31%、不動産3%となり世界の資産に分散して行っているのです。投資すべき対象によって最適な資産分配は一人一人異なるため以下も考慮したいです。
- 投資を始める年齢
- 運用できる期間
- 投資経験有無
- 資産運用以外での収入
例えば20代の働き世代で当面リタイアすることがない人と、60代でリタイアを考えている人ではこれからの稼ぎや今の資産は当然違いますよね。それに合わせたリスクとリターンを考える必要があります。
まずは自分に合ったポートフォリオを考えることが難しいところで大切なところですね。自分にあったポートフォリオを見つけたいですね。詳細はこの記事の最適なポートフォリオを参照ください。
ステップ3: 具体的な銘柄を選定する
どの産業やどの企業の株価があがることを正確に予想するのはほとんど不可能に近いです。米国の株式市場に上場している数千の株を一つずつ分析して買うのは現実的ではないです。
そこで例えば米国市場全体をカバーするような投資信託を選べば大企業をはじめ数千もの米国株をまとめて投資できるのです。ただまたここで問題なのが、どのように投資信託を選べば良いかわからないです。
そこで投資信託を選ぶことが必要となりますそこには3つの客観的な基準があるのです。
その①投資対象とする市場全体をカバーしているか
これをチェックする目安となるのが株価指数と呼ばれるものです。例えば、米国株の場合ではNYダウ、S&P500、ラッセル3000と一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ここでS&P500とラッセル3000を比較してみると
S&P500:大企業をカバーしている
ラッセル3000:将来が期待できそうな中堅企業にも投資しておくべき考え方
と違った考え方をしています。投資に対する考え方が違えば選択する投資信託も変わりますね。
また投資信託を選んだ時にチェックするべきことしては投資信託が市場の動き、つまり株価指数にきちんと連動しているかどうかも確認する必要があります。
S&P500に連動している投資信託でもそこに組み込まれている500銘柄全てを投資する必要があり労力とコストが掛かるので、例えば500銘柄中100銘柄を間引いてS&P500にほぼ連動した投資信託をすることもできます。その効果としてコストを減らすことができるので、個人投資家に手数料を下げた商品を提供できるようになるのです。ここでそのデメリットとして間引いた100銘柄の株価がS&P500の実際の動きとずれてしまう可能性があります。
それを確認するためには一つの指標があります。
それがトラッキングエラーです。トラッキングエラーは投資信託の価格の動きと目標とする株価指数のずれを図るための指数です。トラッキングエラーが大きい=株価指数と大きく乖離していることは商品品質が悪いと言えます。
その②資産運用をずっと続けられるような安定した投資信託であるかどうか
自分が選択した投資信託がある日突然に運用停止となり償還されてしまうリスクがあります。なので長期間資産運用を任せることができるのかを純資産総額を通してチェックすることが必要となります。著書では1000億円以下の投資信託はオススメできないと書かれていますので、ぜひ参考にしてもらえばと思います。
その③コストパフォーマンスが良いのか
その①、その②をそのままに受けると手数料が高い=良い商品と考えがちかもしれません。単純な僕ならそう思ってしまいます。対象とする市場全体をカバーかつ純資産が大きい投資信託の中から手数料が最も低いものを選ぶことが良いのです。
米国投資信託ETFは全ての手数料が開示されています。日本の投資信託は注意書きで開示されている場合もあるので、コストを誠実に開示している投資信託=手数料が高いと誤解されていることもあるので注意が必要です。
ステップ4: 取引の前にもう一度リスク確認をする
全ての金融商品には程度の差があれリスクを示されています。自分がこれからどんなリスクをとるのか特に最悪のケースで何がおこるのかを把握していおくことは資産運用を続けていく上で、とても重要。
例えば、米国株式インデックス投資、世界経済全体に投資をするには過去25年、国際的な金融危機は5回起きています。今後先20年30年と長期期間の資産運用を続けていく間にも何度かの金融危機を乗り越える必要があリます。リスク=危険とお思いがちかもしれませんが、将来において何か悪いことがおこる事象の可能性を抜け目なくあげることです。
ステップ5: 積立を設定する
本書で積立をオススメしている理由は、タイミングを見計らっていて投資をすると、株価が高くなるタイミングで強きになってかってします株価が大きく下落するタイミングでパニックになって売ってしまう。
人間の本能に従った投資を行うと高く買って安く売るというリターンがマイナスになる投資方法となり得る可能性があります。積立はこれからの先の資産であり一括の方が手元にあるお金を早く資産運用に回すことができるので資産運用とは長期間に渡り複利の力を使うことによりお金を増やすこと言えます。なので手元にある余裕資金というのは早めに市場に投資してしまった方が良いとの考えです。
ステップ6: リバランスを着実に行う
リバランスとは最適な資産分配つまり最適なポートフォリオになり続けるように調整することです。なぜ調整するのかは資産の割合といくのは、時の経過とともに変わってきてしまうからです。リバランスの頻度 大半は半年から1年1回がオススメで、頻繁に実施すると 税金が発生する可能性があるため、あまりの頻繁すぎることのリバランスはかえって逆効果になる可能性もあります。
積立投資を利用したリバランス方法では値上がり資産の購入金額を減らして、値上がりしている資産を優先して購入することです。この方法のメリットとして、値上がりした資産の一部を売らなくともいいので、税金がかからないことです。
リバランスは、行うと中長期的に資産運用のリスクを避けつつリターンが上がられるとされているので、取り入れる一つの手法として、ぜひ取り入れたいですね。
2. 最適なポートフォリオの作成
具体的にはどうやったら最適なポートフォリオを作成できるのか疑問がありますよね。富裕層から資産運用を任されているプライベートバンカーはもっと精緻な方法で最適な資産分配を計算し、運用しています。 それがアメリカ経済学者1990年にノーベル経済学賞を受賞したリー・マコーウイッツで現代ポートフォリオ理論に基づく効果的フロンティアという物です。
なんだか難しいくってやっぱり投資をやめようとついつい考えてしまいがかもしれませんがここでは、その詳細の理論では一端忘れて頂けた良いかと。難しいことは頭の良い科学者に任せて、ここでは知っておきたいことを2つあげておきます。
- 資産分配によって同じリスクであってもリターンが得ることができる
- 同じリスクで高いリターンを得る組み合わせが存在する
ということは、目標とするリターンが決まっている場合、より低いリスクでそのリターンを得ることができる組み合わせが存在するという物です。これは過去の価格変動から予測するもですが、これを知って投資に望むか、知らずに投資に望むかメンタル面でも大きな差が発生して、運用成績の差につながると考えています。
効率的フロンティアの詳細は、ネットで検索すれば出てきますし、計算される方法があるので、一度やってみるのも手です。投資は自分が投資ができる範囲において、より自分にあった運用はどれになるか一度実践してみるのも良いですね。
この記事をまとめますと、
・正しく運用するための6つのステップ
その1:資産運用の目標を立てる
その2:最適なポートフォリオを作る
その3:具体的な銘柄を選定する
その4:取引の前にもう一度リスクを確認する
その5:積立を選定する
その6:リバランスを着実に行う
・自分にあった最適なポートフォリオの作成
最後に、
ここまで読んでも投資って何かやっぱり難しいかなと思っている方も出てきているかもしれません。その考え方は決して間違いではありません。でも自分の労働収入のみでは資産形成はある程度、見えてきてしまいますよね。それでは何も変われないと僕は考えています。
まずか行動してみたらいかがでしょうか。現在、ポイント投資や少額でも運用できるサービスがあります。それならば、失敗しても影響は小さくできます。小さな失敗と小さな成功体験を経験して、将来の不安を投資で解消できればと考えています。僕もそう確信して行動していきます。
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