そもそも『リスク』とは?
リスクとは一体なんでしょうか。リスクと聞くと『危険』とか『危機』とかをイメージしませんか?
日本語では悪い事象そのものだけではなく可能性を含めた「不確定な要素を事前に測定できるもの」と定義されるみたいですね。
では、英語では?日本語と同様なのでしょうか。英語でのスペルは risk と書きますね。そのほかに英語の『危険』そのものをさす言葉には「ハザード(hazard)」「デンジャー(danger)」「ペリル(peril)」などの種類がありますよね。
英語のriskはその語源であるラテン語の risicare と記載します。その意味は「悪い事が起こる可能性を承知の上勇気をもって試みる」ことを意味するみたいです。
日本語でのリスクとは違った意味合いにとらえますね。
このことから、本来『リスク』と呼ぶことに関して、僕は「不確実であることを確率的に計測できる理解しています。」つまり、数値で予め想定できることと理解しています。
日本語的にとらえた『危険』や『危機』ではなく、また投資においては『risk=危険を冒すこと』ではありません。
FXにひそむ4大リスクとは?
ではFXにおいてのリスクとはなんでしょうか。それは4つあります。
- 為替変動
- ロスカット
- 流動性
- 金利変動
1.為替変動
為替変動とは為替が想定して方向と異なることで損失をかぶることです。簡単にいってしまえば、上がると思って『買い』を入れてしまったら、値下がりしてしまった。下がると思って『売り』を入れてしまったら、値上がりしてしまうことです。
2.ロスカット
為替変動によって含み損をかかえ、それらがどんどん膨らんでいけば、預けている証拠金の『維持率』が下がります。
ロスカットは本来、『投資家保護』の目的で、投資が想定以上の損失を回避すべく設定された制度です。
つまりロスカットされれば含み損の損失が『確定』してしまいます。
これは一番やっちゃいけないことは理解できますよね。
3.流動性
流動性とは、 『買いたいところで買えない』『売りたいとこで売れない』です。一度は聞いたことあるような『○○ショック』って言うものです。金融危機が生じてパニックになると一時的に相場全体の流動性が低くなったりスプレッド(売値と買値の差)が大きくなったりします。また紛争や自然災害でも起こります。
4. 金利変動
各国の政策金利がかわることで、FXでもらえるスワップが変動することです。低金利通貨を売って高金利通貨を買うと、スワップをもらっていたのに、金利変動で逆転し、スワップを支払う羽目になることもあります。また一般的には、金利が下がるとその通貨の魅力が低下するために、下落傾向につながります。
4大リスクを把握することで、リスク管理の第一歩となります。
リスクを把握しよう!
投資はリスクなくしてリターンは得られません。またリスクを怖がり、避けてしまうと投資ができません。
ではリスクの見える化をすれば良いのです。具体的には『数字で目に見えるものにする』です。数字でみるものにすることです。
FXではレートが自分の予想とは逆方向になると損失が発生します。なので、具体的にどうなったらどのくらいの損失が出て、ロスカットはレートがいくらになったら失効されるのかを把握することです。
ここで、取引量別の損失額を表にしてみました。見えるようにすることでリスクの把握ができますよね。僕は迷ったら、この表を目にするようにして、一度冷静になります。
損益の計算式も合わせて記載しておきます。この例は外貨を買ったときの場合ですよ。
(売値 - 買値) × 取引量
表で数字化することでイメージはわきましたか?
自分の予想と逆の方向に行ったときの損失が『許容できるのか』『許容できないのか』を取引前に考えることがリスクなのです。
闇雲に取引は、損失を拡大していまいます。ここは自分に正直になって考えましょう。地味であり、ついつい利益ばかりみたい気持ちはわかります。けど、一度冷静に!大事なお金をギャンブルにしないためにも、まずはここからはじめましょう。
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